昨日はバルセロナの近郊に泊まりました。朝ごはんを食べるために立ち寄った高速のドライブインの売店では一般の新聞(スポーツでない)9紙の内の4紙がカタルーニャ語(他はスペイン語)でした。
国の言語でない言葉の新聞が半分近い(売れる部数のことではなく種類のことですが)、これって結構すごいことなのです。このことはこの旅行で後々分かっていただけると思います。
そしてスペインとフランスの国境を越えました。
これがその国境のモニュメント。何を意味しているのか知らないけれど、なんだか中南米のピラミッドのようです。
でも私にとって、より関心があるのは、カタルーニャの門です。
このモニュメントは10年ほど前に、スペインのカタルーニャ州のお金で国境から数十キロ北のフランスの地にに立てられたもので、ここから南が(本来の)カタルーニャ語地域であることを示しています。つまりここに国境とは別の言語境界線(カタルーニャ語とオクシタン語の)があることを示しているのですが、300年以上もフランス領であるこの地の、カタルーニャ語への愛着はさほど強くないように思われます。カタルーニャ語の話はしだすときりがないのですが、今年はバルセロナ陥落300周年とあいまって、11月9日にカタルーニャ独立を問う住民投票をして独立したい民族主義者と、そうはさせないとするスペイン政府との駆け引きが今日現在続いていて目が離せない状況なのです。今回の旅はそれがテーマではないので、先を急ぎますが・・・。
今日の宿泊地はワインで有名なボルドー(本来はオクシタン語ガスコーニュ方言の地)近郊です。ボルドーワインを飲みながらカタルーニャ語とオクシタン語の比較 (実に良く似ています)などして頭が混乱(泥酔)しています。
オクシタン語(またはオック語)とは何か?wikipediaによれば話者600万人とあるけれども、実際には60人くらいしかいないんじゃないかとも思える変な言語です。中世には吟遊詩人の言葉として栄えたのだけど・・・
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