スイスにおけるフランス語は、本来はフランコプロバンス語と呼ばれる、オイル語(フランス語等)と
オック語(オクシタン諸語)の中間的言語です。ただ現在スイスで聞かれるのは、この言葉ではなくフランス語のスイスヴァージョンが中心だそうです。沖縄の本来の琉球語ではなく、現在使われているのは日本語の沖縄ヴァージョンだというのと似ている気がします。今回訪ねることはできませんでしたが、エヴォレーヌという南の方の山村では今もこのフランコプロバンス語が聞かれるそうです。
スイスにおけるイタリア語は、その西ロンバルディア方言を使っているそうです。標準イタリア語との差がどのくらいなのか、どのくらい使われているかなど、今から勉強します。写真はグラウビュンデン州とティチーノ州の州境で、ここから先の南側がイタリア語であることを示しています。
そしてその反対側を向くとそこはレトロマン語圏であることを示しています。スイスにおけるレトロマン語は、ロマンシュ語と言った方が正確でしよう。ということで、ここはイタリア語とロマンシュ語という2つのロマンス語の間の境界なのです。
続く・・・
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