あまりに田舎道なので、国境を示すどんな標識も道路上にはなかったのですが、道端に小さな石碑が建てられていました。「過去には国が隔て、今は人が結ぶ」みたいなことが、独仏両語で書かれています。こんなのどかな何にもない場所で、多くの血が無駄に流されたかと思うと心が痛みます。命を守る、国を守る、国益を守る、自国民を守る、どれも似ているようで実は違います。自国民を守るというために、世界の大国は他国を侵略をしてきたし、今もしています。
ロレーヌの言語線より北側の言葉は地元ではplattと呼ばれるドイツ語のロレーヌ方言でした。ドイツ語アレマン方言の一種らしいのですが、地元ではそういう意識はないのかな?plattとは低地のことでプラットドイチュというとドイツの北の方の方言を指すのですが、ここのplattはそれとは関係ないようです。通りがかった田舎の村でおじさんたちが、なまったドイツ語を話していたのがたぶんこれなんでしょう。
もちろんここはフランスです、他のほとんどの聞こえてくる会話は想像通りフランス語でした。
この本は子供がこの祖先の言葉plattの単語やフレーズを学べるように、フランス語とPlattが対訳で短い話が書かれたものです。
宿(Petit-Rederchingという村)の人やレストランの人などは日常語はフランス語のようですが、上手な標準ドイツ語を使っていました。訪ねた近くの村や町では、ほとんどドイツ語表示を見かけませんが、教会の入り口や野に建つ十字架などにはドイツ語がしっかり刻まれていました。
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