2014年8月22日金曜日

3対1

ゲルマン語ロマンス語言語境界線と一緒にスイスに入りました。スイスの4つの公用語はロマンス語系のフランス語・イタリア語・レトロマン語とゲルマン語系(スイス)ドイツ語ということで、3対1をもってロマンス語の勝ち・・・とはならず、話者の数でいくとロマンス語系1に対してゲルマン語系2で、1対2で後者つまりドイツ語が優勢なのです。
  
ここが言語境界線が通過する周辺(LaufenとDelemont間)ですが、特にそれを示すものはありません。左に行くと次の村はドイツ語、右に行くと次の村はフランス語というだけです。 
次に通ったビール/ビエンヌ(Biel/Bienne) という町は、いつも独仏が併記される徹底したバイリンガルの町です。例えばこのように駐車禁止の説明も、こまごまと2言語で書かれています。多言語の国というとすべての人が色々な言葉を使い分けているように思われますが、大体の場所は一言語で動いていて、ここの様にすべてが2言語というケースは例外的です。以前TVで見ましたが、この町では子供の時から徹底したバイリンガル教育がなされているそうです。
ビールから20kmほど南東の、このムルテン湖の横を通った言語境界はフリブールの町を抜け南下しアルプスの中に入っていきます。アルプスの中でロマンス語の代表選手はフランス語からイタリア語とレトロマン語へとバトンタッチします。アルプスの中の道は極端に時間がかかるので、言語線に沿って走るのは今回は断念し、次の目的地へ向かいました。

 

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