友人の住むブルターニュ半島の付け根の町に2泊しました。ブレトン語(ブルターニュ語)はブルターニュ半島の先端や内陸部で使われている(とされている)言語です。ヨーロッパ全体で古代には広く使われていたケルト語もゲルマン諸語やロマンス諸語に追い詰められ、最後にはブリテン島やアイルランド島とその周りの島々などにわずかに残るだけになってしまいました。ブレトン語はそのブリテン島から再び大陸側に舞い戻った人々の言葉で、ユーラシア大陸に唯一ここだけに残るケルト語系の言語なのです。写真はフランス語ブレトン語辞書。
ブレトン語は地名標識に使われている以外は、全く存在を確認することはできませんでした。お店の看板、メニュー、役所の掲示板、教会の案内などすべてがフランス語オンリーでした。もっとも半島も先端まで行けば多少は違うのかもしれないけれど・・・
標識の上がフランス語、下がブレトン語。
もう一つこの地域(半島の付け根やナントのあたり)では、ガロ語という(チベット系ではありません)オイル語(広義のフランス語とでも言えばよいのかな)の方言が使われています。フランス語のwikipediaを見て驚いたのには、地下鉄の構内の表示とかにガロ語の表記が存在していることです。一般にフランスでは存在する全く系統の違う言葉には本当に冷たいのに、同系統の言葉(方言といったほうが日本人には分かりやすい)には優しいことがわかります。例えばペルピニャンでカタルーニャ語の公共の表記を見たことないし、バイヨンヌでバスク語の同様な表記も見たことないのに・・・
言語とは関係ないけれど、ロシアがフランスに発注したヘリ空母が近くの造船所に接岸されていました。ウクライナ問題で欧米はロシアに制裁をかけている中で、この船は発注主に届くのか微妙な状態だそうです。
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